というわけで、やんごとなき事情で今の住居を売却し、新居を探しているわけです。
ここのところ毎週末のようにモデルルーム見学を繰り返しているおかげで、郵便受けはDMの嵐。だんだんと目も肥えてまいりました。
今日は、Web検索で見つけた某中古マンションの見学です。
こちらは中古といいながらも、築2年と非常に築浅。
70平米強の3LDKにウォークインクロゼット、南西向きの5階で日当たり良好。
床暖/浴室乾燥/非接触タイプキー/浄水器/宅配ボックスなどなど最近のマンション的な機能もそろってます。
駅から徒歩15分強と多少距離はありますが、商店街を抜ける形であるため途中で買い物もでき、まぁ許容範囲。
中古物件を見に行くのは初めてですが、同条件の新築物件よりも1,000万以上安い印象。
築2年の癖に、外壁と内装にリフォームが入っているのがちょっと気になりますが、不動産屋曰く「売却の際にリフォームするパターンは珍しくないですよ。」とのことでウキウキとお出かけしたですよ。ハイ。
大規模マンションだけあって、エントランスにはオシャレなソファーなど配置され、吹き抜けになった中庭にはチェスのオブジェが。
先ずはズシズシとリビングルームに突入しましたが、部屋も中々良いですよ。
で、リビング側から、浴室/トイレなどチェックしましたが、ここまでは100点。
「マジで、コレ****万円ですか?ズバリ買いじゃないですか?」などと同居人と話しながら進んでいった北側の洋室2間に罠は隠されておりました。
盛り上がる購買意欲を同行している営業マンに悟られぬよう、シビアな目線を装って突入した洋室もウォークインクロゼットにエアコン完備。北側とはいえ部屋の前はマンションの駐車場で日照もそこそこ期待できそう。しかも、エアコンは消臭機能付きのなんだかお高そうなシロモノ。
で、「イイネ!」とばかり振り向いたところで、なんだか違和感を感じたですよ。ハイ。
振り向いた瞬間に眼に飛び込んできた洋室のドアには、あきらかに後付したと思しき巨大なインナー錠が2ヶ。元々の内鍵も付いているので、計3個も鍵が付いてます。
しかも、通常室内の内鍵は、コインとかを使って外から空けられる仕様のはずなのに、この後付インナー錠2ヶは、家の鍵とは違う鍵で外からでないと空けられない仕様ですよ。
なんでしょう。コレは。ちなみに洋室は2室とも同仕様。
「最近流行の座敷牢仕様ですかねぇ。」などと軽口をたたきながら営業マンに確認です。営業マン自身、物件の内部は初めて見たようで、どこぞへ電話確認。だんだんと後ずさりしながら、我々の視界に入らないリビングで電話を終えた営業マンが半笑いで申すところによりますと.....
「いや、私も知らなかったんですけど、この部屋は老夫婦が息子さんと住まわれてまして、で、そのお爺さんが昨年末にこのマンションの**階から飛び降りちゃったらしいんですよ。で息子さんが弁護士を通して売却にだしているんだそうです...」
コラ。笑うな貴様。そういうことは事前に確認しておかんか、バカモノ。
「気になります?」とかって聞いてるんじゃない。
っていうことは、アレか?浴室とトイレについていた手すりも、この部屋の特別仕様?
エアコンの消臭機能はフル回転?
築2年にもかかわらず新品交換されていたリビング横和室の畳もワケアリ?
部屋に入る前にすれ違った隣の部屋の住人の好奇に満ちたヤな感じの視線も納得です。
というわけで吹き荒れる強風の中、トボトボと帰宅の途についた春の一日でした。
オシマイ。
# 物件自体は非常にオススメでした。
# それでも...というツワモノの方がいらっしゃいましたら、直メールにてお問い合わせください。orz
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